快適無職ライフ

はたらきたくない

神や仏を越えた漫画家、山田花子

統合失調症を患っていて、24歳で飛び降り自殺してしまった漫画家の山田花子。

 

今回読んだマンガは『花咲ける孤独』『からっぽの世界』です。

  

数年前に『自殺直前日記』を読んだことがあり、日記やメモにされた言葉からその精神状態が苦しいほどに伝わってきて、ずっと、心のどこかにひっかかるような感覚で残っていました。

  

 

『花咲ける孤独』と『からっぽの世界』の2冊に収録されているマンガも、人並み外れた繊細な感性を持っている人にしか書けないもので、心の傷をえぐらたりトラウマをほじくり返さえるような絶妙なものばかり。

 

 

 

『花咲ける孤独』には「自由に生きる方法」というコラムのような短い文章が収録されていて、この内容がほんっっとうにすごかったので一部引用。

 

この世の中には、前向きに、何かを信じて生きていかなきゃいけないみたいなプレッシャーがある。ダメな奴がいくら努力したってムダなのに。だが、そんなことを言ったら、にらまれてしまう。(中略)この矛盾幻想が人民を不幸にしているのをどのぐらいの人が気付いているだろう。

 

これはみんなが気付かないフリを続けている、紛れもない真実だと思います。

若くしてこの思想にたどり着いていて、文章化したりマンガで表現できていることが本当にすごい。

 

最後に載っていた、根本敬による解説の中から印象的な言葉を引用して今日のブログは終わります。

 

ともかく山田花子の千里眼は、神や仏も見落としてしまう様な人間の地味な心理や、気分や、抑圧や、ちょっとしたエゴを見逃さず、その観察の結果を愉快にしていたわけだ。

しかし、か細い婦女子が神や仏を越えてしまった以上、生きてなんかいられないわな。